Q-14:西洋医学によるがん治療をやめても漢方治療に切り替えたほうがよいのはどのようなときですか?

がんの治療や全身状態の管理においては西洋医学を優先することが基本で、漢方治療は西洋医学的治療の欠点や足りないところを補うために併用することが原則です。

しかし、抗がん剤が効かなくなった進行がんや、手術や化学療法によって体力や抵抗力が低下がひどくなった状態では、漢方治療を優先したほうが良いといえます。

【どのような時に漢方薬を用いるか】

1。癌細胞への攻撃がもはや必要ないとき:再発予防、ガン体質の改善
2。侵襲的治療を行なっているとき。:副作用の予防、体力回復、効果増強
3。癌細胞の攻撃を主眼とした西洋医学ではもはや望みがない状態
   体の治癒力や免疫力を主体とした漢方治療への期待 
    → ガンとの共存、ガンの退縮、QOLの改善

    

ガンといっても様々な状態がありますから一概には言えませんが、初期のガンの場合には手術での摘出など西洋医学を優先すべきです。術後の体力回復再発予防の目的には漢方治療が役立ちます。一つのガンが発生したときには、体はガンが発育しやすい状態にあるといえます。従って他のガンが発生するリスクも高まっています。このようなガン体質を改善する目的にも漢方治療は役立ちます。

手術的摘出が困難で、化学療法や放射線療法しかできない場合には、副作用の防止体力回復の目的で漢方治療を積極的に併用するほうが良い効果が得られます。ガン治療に耐えられる体を作ることは治療の効果を高めることになります。抗ガン剤の効果が低い固形ガンの場合には、抗ガン生薬を併用した漢方治療を使ってガン細胞の休眠を目指した方が良い結果を生む場合もあります。

末期には、漢方治療を主体とした治療のほうが、生存期間を高めたり、生活の質を改善することができます。ガン細胞の増殖を抑え免疫力を十分活性化できればガンとの共存も可能ですし、ガンの退縮も期待できます。

ガンを攻撃する方法しか知らない医者は、例え末期に近い場合でも化学療法を使って治療しようとします。高齢者の早期ガンでも手術を行おうとします。悪いものは取り除かなければ治療にならないという考えに支配されていると、体力を低下させて死を早める可能性を無視しがちです。漢方の考え方と治療法を知っていればもっとよい治療ができるはずです。

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