Q-6:漢方治療を活用したがんの治療事例(1):
がんの攻撃的治療(手術、抗がん剤、放射線療法)を受けているときに漢方治療を併用すると、副作用の軽減や体の抵抗力の増強によって治療効果や生存率を高めることができる。

Kさん(57歳、男性)は大腸がんで腫瘍の切除を受けました。肝臓にも2cm大の転移が1個見つかっていたためこの転移巣の切除も同時に行なわれました。目にみえるがんの転移は一個でしたが、小さながんの転移が全身に広がっている可能性があり、残っているがん細胞を殺すために手術後に抗がん剤の投与が繰り返し行なわれました。
Kさんは、抗がん剤の副作用の予防に漢方薬が良いと聞いていたので、抗がん剤治療の開始前から漢方治療を受けました。同じような抗がん剤の投与を受けている他の人が、食欲低下や全身倦怠感・体力低下などの副作用が強く出て苦しんでいるのに、Kさんはいたって元気で、治療を行なった主治医も驚くほど副作用は軽度で、予定の抗がん剤投与を無事終了しました。

このような例は数多くあります。漢方治療が体の抵抗力や治癒力を高める効果を持っているため、がんの治療を受けているときには、積極的に漢方治療を受けたほうが良いといえます。

手術や抗がん剤や放射線治療は、適切に行なわれればがん治療において極めて有効です。しかし、これらの攻撃的な治療法は、正常な細胞や組織もダメージを受けるため、体の抵抗力や治癒力は低下していきます。さらに手術による体の負担や抗がん剤投与、精神的ストレス、栄養不全などが重なると生体防御力はますます低下していきます。生体防御力が低下すると細菌やウイルスに感染しやすくなり、ますます全身状態が悪化して死を早めます(図)。漢方薬には、栄養の吸収を高め、免疫力や自然治癒力を増強する効果があります。西洋医学による攻撃的ながん治療を受けている時に適切に併用すると、治療効果を高めて延命効果を発揮します。

図:ガンの侵襲的治療に伴う生体防御力の低下はガン死の原因となる。漢方治療により生体防御力を高めることは延命につながる。
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