Q7:「煎じ薬」と「漢方エキス製剤」は何が違うのか。

エキス製剤は品質が安定しており、保管や携帯が手軽にできて使いやすいという利点がありますが、粉末にする過程で精油成分など蒸発しやすい成分が飛んでしまう欠点があります。また、処方に含まれる複数の生薬のうち、ある生薬だけを増やしたり減らしたりする、いわゆる「さじ加減」ができないという欠点もエキス製剤にはあります。

煎じ薬は手間がかかることや煎じる時の臭いが問題になることなどの短所があります。生薬は天然の物ですからその産地や天候により品質に差が出るため、使う生薬の品質により漢方薬の効果にも差が出るという問題もあります。したがって、品質の確かな生薬を用いている信頼できる漢方薬局でないと、効くものも効かないということもあります。

しかし、品質の確実な生薬を用いれば、エキス剤より効果が高いのが一般的ですし、エキス製剤にない漢方薬を調合できることや、さじ加減が容易に行えてきめの細かい治療ができるなどの利点があります。

煎じる手間ヒマや煎じ薬の持ち運びの点など、現代人のライフスタイルには「漢方エキス製剤」の方が適していると思われるかもしれません。しかし、「効果」という点では煎じ薬の方が勝っているといえます。

「漢方エキス製剤」のもともとの漢方処方自体が優れているため、選択が間違っていなければ、それなりの効果は期待でき、多くの場合はエキス剤で十分間に合います。しかし、重い病気や複雑な症状を治療する時には、煎じ薬を使った方がより効果が期待できます。効き目で選ぶなら、煎じ薬をお勧めします。

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