Q-10:漢方専門の医師の間にも漢方薬はガンに効かないという人もいるようですが?
「効果があるか、ないか」という判断は、基準の違いにより異なります。ガンが小さくならないと効いた事にならないという西洋医学の基準では、漢方治療は効果がないと判断されることが多いかもしれません。しかし、漢方治療を併用することにより、QOL(生活の質)の改善や延命につながるのであれば、それは効いたことになるはずです。
ガンを小さくする切れ味の良い抗ガン剤を使っても必ずしも延命効果が得られないことが判っています。ガンが小さくならなくても、体調が少しでも良くなり延命につながれば、それは効果があると判断されるべきですが、そのような効果は西洋医学の基準では評価が難しいのです。
漢方は、体の不調を正常な方向に戻す手助けをし、体がもっている治癒力を高めるための治療手段です。ガン治療で大切なことはガンを小さくすることではなく、体の調子が良い状態でより長く生き延びることです。ガンに漢方薬が効かないという意見は、ガン治療の本質を知らないか、漢方治療の本来の目的を理解していないからだと思います。
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◯ がんの漢方治療や補完・代替療法に関するご質問やお問い合わせはメール(info@f-gtc.or.jp)でご連絡下さい。全て院長の福田一典がお答えしています。