Q-15 がん治療のあと再発予防の目的で漢方治療を受ける場合、何時まで続けるべきですか?

漢方治療を続ける期間は、がんの進行状態と体の異常の程度により異なります。早期がんを手術などの治療で完全に取り除けた場合は、手術後の体力が十分回復した時点で漢方治療の必要性はなくなります。しかし、食欲や体力が低下したり、かぜをひきやすい、血液循環が悪いというような状態があるときは、免疫力や治癒力などがんに対する抵抗力が弱まっており、新たながんが発生するリスクも高まっていると考えられますので、それらの体の異常を漢方治療によって改善することは意味があります。

進行がんの治療を受けた後は、体全体のがんに対する抵抗力を高めるという目的で、できるだけ長く適切な漢方治療を続けたほうが良いと思います。再発の危険が少ないと判断されれば、食生活や生活習慣の改善や健康食品を摂取するというレベルの予防法に切り替えても良いと思います。

5年間再発がなければ、一般的にそのがんは治癒したと考えられていますが、増殖の遅いがんでは10年以上経ってから再発が発見されることもあります。歳とともにがんに対する抵抗力は低下しますので、食生活や生活習慣の注意は怠らずに、体の具合に応じて適宜健康食品や漢方薬を活用することはがん予防に効果があります。

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◯ がんの漢方治療や補完・代替療法に関するご質問やお問い合わせはメール(info@f-gtc.or.jp)でご連絡下さい。全て院長の福田一典がお答えしています。

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