Q12:瞑眩(めんげん)とは何か? 

服用し始めて数日で症状が悪化したり、不快な症状が出てきた場合には、選んだ処方が体に合っていない可能性が高いのですが、例外もあります。漢方薬は生体の新陳代謝や治癒力を鼓舞することが多いため、体の機能が漢方薬に反応する過程で、一時的に症状が悪化したり、予期せぬ症状が出現することがあります。これを漢方では瞑眩(めんげん)と呼んでいます。一時的な下痢、吐き気、発疹、鼻血などがそれであり、通常服用を始めて1週間以内に出現することが多く、その後急速に症状が消失します。瞑眩であれば、薬を止めずに飲み続けているうちに、症状がおさまるばかりか、病気もよくなっていきます。

ただし、その不快な症状が副作用であるか、瞑眩であるかという判断は漢方の専門家でも困難な場合が少なくありません。なんらかの症状が起きた場合、耐えられないものでなければ、量を減らしたり注意しながらさらに2〜3日間飲んでみて、それでも症状が依然として続くようなら明らかに副作用ですから、薬を止めたほうがよいでしょう。

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