インスタントコーヒーのように、液状のものを粉状にする方法を用いれば、煎じ薬を粉薬にすることが可能です。具体的には、漢方薬を煎じた液を濃縮したあとに、水分を蒸発させてエキス成分を取り出し、乳糖などを加えて粗顆粒状にしたり、カプセルに入れたり錠剤にしたものを多くの製薬会社が大量生産しています。これらを「漢方エキス製剤」といっています。薬を煎じる手間ヒマがかからず携帯に便利という長所があります。
保険が使える医療用漢方製剤として、約150種類のエキス製剤が厚生省から認可されています。その他に、薬局で手軽に手に入る一般用の漢方エキス製剤も多くの種類が販売されています。
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